2013年03月07日

Here Am I (Send Me)

517Sszpvc9L.jpgアラバマ州にBoykinという所があるらしい。
三方をアラバマ川に囲まれ周りから孤立している場所で、Gee's Bendと呼ばれている。
変わった模様のキルト生地が有名で、2002年にヒューストンの美術館で展示が行われて以来米国内でブームとなったようです。


19世紀以降プランテーションだった時期が長いので、Gee's Bendではニグロスピリチュアルが盛んに歌われていた。1941年にRobert Sonkinがその様子をフィールドレコーディングし、現在はLibrary of Congressに保存されている。上の展示を主催したTinwoodというアトランタの団体は2002年にGee's Bend現地で新たに19曲を録音し、Solkinの18曲を加えた2枚組として"How We Got Over"というCDをリリースしている。


聴いてみると、ブルーノートやワークソング形式等勿論黒人的要素が強い歌唱が中心ではあるのだが、時折どことなくアパラチアの無伴奏歌唱のような雰囲気も感じられるのは、Pettwayという一家が1846年頃North Carolinaから奴隷約100人を連れてGee's Bendへ移住して来たのがそもそもこの土地でのプランテーションの始まり、という歴史に由来しているのかもしれない。とにかく通常のニグロスピリチュアルとは少しだけ空気が違っていて、とても面白い。
"Here Am I"のメロディなんかは一体どこから出て来たのだろうかと思う。


Jason Moranがこれらの録音を題材にして昨年行ったライブがNPRで聴けるようになっていて、Gee's Bendや1941年のフィールドレコーディングのことはこのライブで知りました。
終始シリアスな雰囲気でライブは進んでいくのだが、途中ゲストのBill FrisellがGee's Bendを訪れた際の体験を朗読する一幕があり、うっかり迷いそうになったエピソード等を交えながら話していたので会場の雰囲気もそこで若干和らいでいて良い場面だった。


Gee's Bendのキルトメイカーに焦点を当てたドキュメンタリーもあるらしいので、見てみたい。
posted by afroblues at 00:33| Comment(0) | TrackBack(0) | レコード、CD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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